小松左京は、十代の頃、自ら太平洋戦争を経験し、戦争の残虐性、愚かさを心から嫌悪していました。
そして、物語を通じ戦争の悲惨さを伝え、けっして繰り返すべきでないと警鐘を鳴らし続けました。
今回、紹介する「廃墟の星にて」は、米ソ冷戦により、人類が核戦争で滅んでしまうことが絵空事ではなかった1971年に発表されたものです。
非常に短い作品ですが、小松左京の戦争回避への切なる願いが込められた一遍です。
お読みいただき、平和の尊さに想いを馳せていただければ幸いです。
廃墟の星にて

*2023年8月末まで公開ます。