24時間まるごと日本沈没 (日本映画専門チャンネル)

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2022年6月18日(土) 日本映画専門チャンネル (放送は終了しました)

1973年劇場映画版及び1974年ドラマ版「日本沈没」(26話)一挙放送

*放送は終了しました。

『日本沈没』は1973年、長編書下ろし小説としとて発表され、上下巻380万部という大ベストセラーになった作品です(後に様々な出版社から出版され、総数は490万部を超えました)。
日本人が未曾有の地殻変動で、国土である日本列島を失うという極限状態を描いた物語はいつの時代も人々を惹きつけ、これまで幾度となく映像化されてきました。

日本映画専門チャンネルでは、はじめて映像化された1973年の映画版の4Kデジタルリマスター版(2Kダウンコンバートにて放送)と、1974年のドラマ版(全26話)を24時間にわたり一挙放送
大スケールで描かれる特撮映像と壮大な物語を、一挙にご堪能いただけます。

6月18日(土)よる10時30分より
*放送は終了しました。

<ドラマ「日本沈没」(1974)作品概要>

TVドラマ版「日本沈没」は、1973年の小説「日本沈没」と劇場版「日本沈没」のヒットを受けて、翌1974年にTBS系列で放送された連続テレビシリーズです。

主役である深海潜水艇のパイロット小野寺俊夫には、ドラマ「飛び出せ!青春」で知られる、村野武範さん。

ヒロイン阿部玲子には、ドラマ「水戸黄門」でお馴染みの由美かおるさん。

そして、日本列島が沈むことをいち早く察知し、日本人脱出に尽力する孤高の科学者、田所博士は、日本を代表する名優小林桂樹さんが演じました。

さらに、細川俊之さん田中邦衛さんなど、大変豪華なキャスティングでした。

<小松左京作品と関係の深い出演者とスタッフ>

本作の企画は、黒澤明監督の作品を数々世に出した東宝の田中友幸さん、劇場版「日本沈没」のプロデューサーでもありました。

由美かおるさんは、小松左京原作の劇場版「エスパイ」でヒロインを演じ、また、小林桂樹さんは、劇場版「日本沈没」でも同じく田所博士を演じています。

余談ですが、村野武範さんはドラマから30年余りを経た2006年に筒井康隆先生原作の劇場版「日本以外全部沈没」にも出演。この作品には劇場版「日本沈没」の藤岡弘、さんも出演しているので、映画版とテレビ版の「日本沈没」小野寺俊夫の揃い踏みとなりました。

TVドラマ版「日本沈没」には、毎回、迫力のある特撮シーンが登場し見どころとなっています。

実は、劇場版「日本沈没」製作の際にテレビシリーズも製作することが決定しており、劇場版「日本沈没」の特殊撮影にて、TVドラマ版のチームも同時にフィルムを回し、劇場版の大規模な特撮セットシーンの一部が使用されました。また、平成ゴジラシリーズで知られる特技監督の川北紘一監督が特撮に加わっており、この作品から10年後に、小松左京原作、脚本、総合プロデュースの映画「さよならジュピター」の特技監督を担当していただきました。

TVドラマ版では、劇場版「日本沈没」では殆ど登場しない深海潜水艇ケルマディック(劇場版では黄色い船体の一部が一瞬確認できるだけ)が大活躍し、特撮やメカファンにも嬉しい作品になっています。

<主題歌・挿入歌は五木ひろしさん>

山口洋子さん作詞、筒美京平さん作曲の主題歌「明日の愛」と挿入歌「小鳥」を歌うのは、五木ひろしさん。
挿入歌「小鳥」は、公開中の「シン・ウルトラマン」でも印象深い形で使用されています。

<劇場版「日本沈没」(1973)作品概要>

日本沈没<4Kデジタルリマスター版> ※2Kダウンコンバートにて放送
放送日:6月19日、6月23日、6月30日

1973年3月、小説発表直後から話題となり、上下巻合わせて380万部というベストセラーとなった『日本沈没』(その後、文庫化などもあり累計490万部を超えました)。

光文社カッパノベルズ「日本沈没」上下


 その同じ年の暮れに、当時の金額で5億円(大学初任給は6万2千円ほど。映画料金も800円でした)という破格の製作費をかけ、公開された映画「日本沈没」は、邦画として初の配収20億円の大台にのりました。
企画したのは、「ゴジラ」や黒澤明監督作品など映画史に残作品を数多く手がけた田中友幸プロデューサー。黒澤明監督の助手を長くつとめ、この後、「八甲田山」「海峡」「小説吉田学校」など数多くの名作を世に送りだす森谷司郎監督がメガホンを取りました。


 脚本はベネチア映画祭を受賞した「羅生門」を黒澤監督と共同脚本する形でデビュー、日本の一番長い日」や「八墓村」など日本映画史に輝く名作を多数手がけた橋本忍先生。その構成力と台詞の数々は素晴らしく、小松左京が訴えたいメッセージを、小説とは異なる手法で強く観客に印象づけました。


 俳優陣は、主人公、小野寺俊夫を藤岡弘、さん、ヒロイン阿部玲子をいしだあゆみさん、山本総理を丹波哲郎さん、渡老人を島田正吾さん、そして田所博士を小林桂樹さんと大変豪華なものでした。
特に小林桂樹さんは、日本列島が沈みゆく事実をいち早く気づき、この国の全てを愛するあまり悩み苦しみながらも粉骨砕身する孤高の科学者を見事に演じていました。火山灰が降りしきる中、丹波哲郎さん扮する山本総理と田所博士の別れのシーンは圧巻です。


 この作品のもう一つの要である特撮は、円谷英二特技監督の愛弟子である中野昭慶特技監督。
中野特技監督は徹底してリアルな描写にこだわり、映画のプロローグで描かれた実寸大模型の深海潜水艇わだつみの潜水シーンから、特撮を駆使した深海での列島沈没の前兆現象発見シーンまで、まるで科学ドキュメンタリー映像のようなリアリティーで迫ります。また、第二関東大震災のシーンは、原作を読みこなすだけでなく、自らも専門家の意見を聞くなど、ただの特撮のスペクタクルシーンを超える、まるで、大地震のまっただなかに放り込まれたような、恐るべき映像となっています。

日本映画専門チャンネルよりお知らせ

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