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「日本沈没」紹介ページ
『日本沈没』は、一九七三年に出版され、ドルショック、石油ショックといった当時の不安な世相を上下巻合わせ300万部を超える大ベストセラーとなりました(2021年9月現在、総発行部数480万部)。高度成長の終焉にタイミングを合わせて書かれたかのような印... -
角川文庫『神への長い道』
「巨大で、無骨で、不細工で――途方もない浪費と、途方もない試行錯誤をくりかえしながら、一歩一歩それ自身の“進化”のコースを、手探りで進んでいる宇宙……」。一番好きな自分のSF『神への長い道』で私はそう書いた。 地球上に生命が発生してから四十億... -
『小松左京の猫理想郷(ネコトピア)』表紙の秘密
猫好きとしての小松左京の集大成「小松左京の猫理想郷(ネコトピア)」ですが、実は表紙は凝りに凝ったものです。 坂野公一さんがデザインしてくださいましたが、国内外で活躍するグラフィックデザイナー、アートディレクターの最新の仕事とプロフィールを紹... -
『短小浦島』紹介ページ
本作『短小浦島』には、「芸道小説」4作、「女シリーズ」、戯曲、ホラー、合わせて7本の短編で構成されています。 SF色のない作品が多く掲載され、角川文庫の小松左京シリーズとしては異色の一冊となっています。 「乗合船夢幻通路」(1976年)は... -
危機管理テーマの『首都消失』電子書籍。
2016年3月4日『首都消失』初の電子書籍化 『日本沈没』(1973年)や「アメリカの壁」(1977年)など一連のシミュレーション小説としては、最後の作品となる『首都消失』(1985年)が、小松左京生誕85年、没後5年を記念し、徳間... -
徳間文庫『小松左京“21世紀”セレクション』『見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編』
『小松左京“21世紀”セレクション』全4巻、徳間文庫内の復刊専門新レーベル「トクマの特選!」にて刊行されます。 第1巻は『見知らぬ明日/アメリカの壁【グローバル化・混迷する世界】編』。 『アメリカの壁』、『見知らぬ明日』、『HE・BEA計画』、... -
『見えないものの影』作品紹介
「見えないものの影」 『見えないものの影』は、1965年に学研の高一コースに連載されていたものです。 その後、初代SFマガジン編集長でSF作家でもあった福島正実先生が編集した、初の日本人SF作家によるSFジュヴナイル集の一巻として、1967年に... -
「地には平和を」と戦争体験
『地には平和を』(KADOKAWA)装画・生賴範義 「地には平和を」は、小松左京のSF作家デビューのきっかけとなった作品であり、ここで提示されたテーマを生涯追い求め続けたという意味で大変重要な作品です。 「地には平和を」は、一九六〇年に早川書房... -
小松左京のデビュー漫画「怪人スケレトン博士」検証資料を公開します(2014年レポート)。
66年前、小松左京がまだ10代の学生の時に描き漫画家デビュー作の可能性が高い「怪人スケレトン博士」が、アメリカに渡り、メリーランド大学プランゲ文庫で保管後、デジタル化され国会図書館のデータベースに載った結果、ファンの方に発見していただく...