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小松左京の二つの大震災への想い
小松左京は、晩年、阪神淡路大震災と東日本大震災、二つの大震災に遭遇しました。 「日本沈没」の作者として、しばしば巨大災害に襲われるこの国のことを案じ、SFの手法を駆使し警鐘を与えようとしました。 しかし、地元で起こった阪神淡路大震災に... -
阪神淡路大震災から30年~小松左京のメッセージ~
今から30年前、1995年1月17日午前5時46分に阪神淡路大震災が発生しました。たった10秒の揺れで、神戸の街は変貌し、阪神間を中心に近畿各地に大きな被害を与えました。 小松左京の自宅にある時計。震災の揺れで床に投げ出され、5時46分を指したまま止まっ... -
能登半島地震から1年が経ちました。
能登半島地震から1年が経ちました。犠牲となられた方々とご遺族に哀悼の意を表すとともに、今なお困難な暮らしを余儀なくされている多くの方々に一日も早く安らかな日々が戻られることをお祈りします。 小松左京は1995年の阪神淡路大震災が発生した直後か... -
小松左京の超能力SF「エスパイ」劇場公開50周年を記念して初のBlu-ray化
【】 小松左京の原作をもとに、『日本沈没』に続いて東宝が総力を結集して放った超能力を駆使するエスパイたちの壮絶なサイキック・バトルを描いた映画『エスパイ』(1974)が、劇場公開50周年を記念して初めてBlu-ray化されます。 50周年記念の特典として... -
論壇「総合防災学」の提唱
阪神淡路大震災の翌年にあたる1996年の防災の日に合わせ発表されたもので、自らが体験した阪神・淡路大震災、そして1年あまりの関連取材を経て小松左京が到達した防災に対しての提唱です。 30年前の災害の記録ではなく、今、様々な危機に面している、日... -
文化放送・ラジオドラマ「ここを過ぎて悲しみの都へ」(1973年)分析メモ
【『文化放送年末スペシャル「日本沈没」を探す旅』第61回ギャラクシー賞ラジオ部門賞受賞】 2024年12月26日(火)~28日(木)三夜連続で放送された『文化放送年末スペシャル「日本沈没」を探す旅』が第61回ギャラクシー賞ラジオ部門賞を受賞しました。... -
過去リポート再掲載 「小松左京アート展」開催中~2018年1月28日(日)まで・銀座スパンアートギャラリーにて~ *企画展は終了しています。
【 小松左京アート展 ―遺稿画とトリビュートアート―】 漫画家デビュー70周年を記念して“漫画家小松左京”をテーマにした初の企画 (2018年1月13日(土)~1月28日(日) 銀座スパンアートギャラリーにて。 *終了しました 小松左京の遺稿漫画とともに気... -
「日本アパッチ族」60周年
【 はじめに】 「日本アパッチ族」は、東京オリンピックが開催された1964年3月に発表された、小松左京初の長編小説。 同年8月発表の「復活の日」と同様に書き下ろし作品であり、出版元である光文社の大々的な宣伝展開、初のコミック化、また幻となりま... -
映画「さよならジュピター」40周年(劇場公開・1984年3月17日)
SF超大作として、小松左京が製作、原作、脚本、総監督をつとめた映画「さよならジュピター」は1984年3月17日に公開され今年40周年を迎えました。 主演は三浦友和さん、特撮は後に平成ゴジラシリーズを手掛ける川北紘一特技監督、主題歌は松任谷... -
「キツネと宇宙人」六〇周年
小松左京の代表的なジュブナイルSF短編として多くの子供たちに親しまれてきた「キツネと宇宙人」(青鳥文庫「宇宙人の宿題」収録)最初、は、当初「きつね」のタイトルで、1964年11月にサンケイスポーツに掲載されたもので、今年、誕生から六〇周年を迎...