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原作「果てしなき流れの果に」:小松左京が探求したテーマの源流
日本のSF界を代表する作家、小松左京が強い思い入れを持って執筆した長編小説『果しなき流れの果に』は、1965年から『SFマガジン』に連載され、今年で連載60周年を迎えます。作者自身が「宇宙と人類」を問うライフワークの出発点と位置づけたこの作品は、作者の深い思想を反映した特別な一作です。

舞台化:「踊りのOSK」が挑んだ壮大なSFレビュー
1988年、「果てしなき流れの果に」は、OSK日本歌劇団によって舞台化されました。
OSKは、1922年に「松竹楽劇部」として誕生して以来、卓越したダンス技術で高い評価を得、100年にわたって、大阪の伝統文化として多くの舞台で活躍を続けています。
KINTETSU COSMO MUSICAL『果てしなき流れの果てに』と題されたこの公演は、近鉄劇場で上演されました。
レビューに定評のあるOSKが、当時最新のレーザーによる演出やコンピューター制御のマルチスライドシステムを駆使し、イマジネーション溢れるSFとレビューの華やかさを融合させ、滅びゆく未来の地球を背景に、時空を旅する男とヒロインが織りなす、壮大な愛の物語を描き出しました。
- 公演名:KINTETSU COSMO MUSICAL『果てしなき流れの果てに』
- 上演年:1988年2月28日~3月13日
- 会場:近鉄劇場
KINTETSU COSMO MUSICAL『果てしなき流れの果てに』チラシ
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