ごあいさつ

「日本沈没」「復活の日」「首都消失」「空中都市008」など、多くの物語を創り出した小松左京は、2011年7月に亡くなりました。

小松左京の残した数々の物語が色あせることがないように、守り伝えることは遺族のつとめであるとの思いから、全作品の著作権を管理する小松左京ライブラリを設立しました。

宜しくお願いします。

生い立ち

1931年

大阪市西区京町堀(西船場)に生まれる

1948年【17歳】

旧制第三高等学校入学
「怪人スケレトン博士」で漫画家デビュー

1949年【18歳】

京都大学文学部入学

1959年【28歳】

ラジオが壊れ、娯楽のなくなった新妻のために、小説を毎日少しずつ書く。これが『日本アパッチ族』の原型となる。
ラジオ大阪の番組で、夢路いとし・喜味こいしの演ずるニュース漫才の台本を担当。

1961【30歳】

「地には平和を」が空想科学小説コンクールで選外努力賞を受賞する。

1964年【33歳】

処女長編『日本アパッチ族』(光文社)刊行
書き下ろし長編『復活の日』(早川書房)刊行
ラジオ大阪で桂米朝師匠との「題名のない番組」始まる
「万国博を考える会」発足

1966年【35歳】

長編『果しなき流れの果に』(早川書房)刊行
「未来学研究会」発足

1969年【38歳】

ジュヴナイル連作短編集『空中都市008』(講談社)刊行
NHKで人形劇シリーズになる

1970年【39歳】

日本万国博覧会でサブテーマ委員、テーマ館サブプロデューサーを務める。

1973年【42歳】

光文社(カッパ・ノベルス)より書き下ろし長編『日本沈没(上・下)』刊行
映画「日本沈没」公開

1974年【43歳】

『日本沈没』が第五回星雲賞日本長編部門賞受賞
TBSテレビの取材で南極へ

1978年【47歳】

短編集『アメリカの壁』(文藝春秋)刊行
「ゴルディアスの結び目」が第九回星雲賞日本短編部門賞受賞。
『SF宝石』8月号でI・アシモフと対談。
冨田勲のシンセサイザー・コンサート「エレクトロ・オペラ in 武道館」の企画構成を担当

1984年【53歳】

原作、脚本、総監督をつとめた映画『さよならジュピター』公開

1985年【54歳】

『首都消失(上・下)』(徳間書店)刊行(第六回日本SF大賞受賞)

1990年【59歳】

花博開催。花博会場全体を舞台にランドスケープ・オペラ「ガイア」公演

1995年【64歳】

毎日新聞にルポ「大震災 95」を連載開始

2002年【71歳】

『幻のモリ・ミノル漫画全集』(小学館)刊行
小惑星6983番の呼称に「小松左京(Komatsusakyo)」が採用される

2006年【75歳】

「日本沈没」二度目の映画化

2011年7月26日没【80歳】