小松左京の初長編「日本アパッチ族」に関するエピソードを、時系列でまとめました。

 

1958年

妻の大事にしていた嫁入り道具のラジオが消えていたので、ついに質に入れたと思いこみ、「ラジオドラマの代わりになれば」と、毎日、大学ノートに少しずつ物語を書いて出勤していました。

それが、後の「日本アパッチ族」の原型となりました。

 

1964年3月

小松左京初の長編作品として「日本アパッチ族」が光文社より発刊。

 

1964年5月

「日本アパッチ族」は、小松左京原作の初コミックとして、「アンパンマン」のやなせたかし先生により週刊漫画タイムズの1964年5月1号に掲載されました。

やなせたかし「日本アパッチ族」

(C)やなせたかし

*やなせたかし先生が漫画脚色した「日本アパッチ族」は、「小松左京原作コミック集」小学館館)に掲載されています。

 

 

「日本アパッチ族」のコミックから40年後、やなせたかし先生は、アンパンマン姿の小松左京を描いてくださいました。

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(C)やなせたかし

 *「小松左京マガジン」表紙(2004年10月28日発行)

1964年11月

「シナリオ」11月号に、脚本家、山田信夫さんによる「日本アパッチ族」のシナリオが掲載されました。

東宝作品と記され、監督には岡本喜八監督が予定されていたようです。

 

 

1972年

「日本アパッチ族」は、NHK大阪で、ほぼ原作通りにラジオドラマ化されました。

*原作にあるNHK大阪のアンテナをアパッチが齧るシーンも、忠実に再現されていました。

 

 

2011年

小松左京が亡くなった2011年に、「日本アパッチ族」は、「鉄になる日」というタイトルのもと毎日放送ラジオで関西ローカル向けに放送され数々の賞を受賞しました。

<受賞一覧>

・平成23年度(第66回)文化庁芸術祭大賞(ラジオ部門)

・第49回ギャラクシー賞ラジオ部門大賞

・ABU(アジア太平洋放送連合)賞大賞

 『News Lounge(ニュースラウンジ)』でプロデューサーのお話が紹介されています。

 

 

2012年

ラジオドラマ「鉄になる日」をきっかけに、10年以上絶版だった「日本アパッチ族」が、ハルキ文庫より出版されました。

..日本アパッチ族(ハルキ文庫)

ハルキ文庫「日本アパッチ族」

 

 

2014年12月

初の長編である「日本アパッチ族」発刊50周年の年に、角川文庫電子書籍の小松左京シリーズ第一弾として登場。

特典として、創作メモや、生頼範義先生の表紙原画の画像も掲載されています。

 

無題

KADOKAWA電子書籍版「日本アパッチ族」