このたびの西日本豪雨で亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を捧げますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
今回の災害でも、被災地の方々を救うため、多くの方が力を合わせられ、その献身的な行動に頭が下がる思いです。
また、直接的な救援活動や復興支援には携われなくても、それらの活動に同意し、心的にサポートをすることでも救援と復興の助けとなると思います。
以下は、1995年の海上自衛隊呉地方総監部からの救援に関しての小松左京のリポートです。
救援活動への同意と、携わる人々への心的サポートの重要さを浮き彫りにしていると考えます。
2001小松
 海自、空自ももちろん緊急災害出動し、三隊をあわせると、その動員数は延べ二百五十万人におよんだという。文字通りの「大作戦」である。
しかし、陸自中部方面隊への、神戸、県からの出動要請は、十七日当日午前十時になされ、ただちに行動に移れたが、海自、空自への出動要請は遅れた。はっきりいって兵庫県は --ひょっとしたら中央も --大震災に際しての海自、空自の「使い方」をよく知らなかったのではないかと思われる(東京都の場合は、八三年の三宅島噴火をはじめ、海自の救難活動を有効に使ったケースが少なくない)。
震災当日からまる四日の一月二十一日土曜日の午前八時、この海域を管轄する海上自衛隊呉地方総監部から川村成之防衛部長の談話の形で、関西のマスコミ各社に、こんな熱い「叫び」のようなファクスが届いた。 --いわく、
 「海上自衛隊はさまざまな支援能力があるが、対策本部からの要請がないので実際行動に移れていない。こちらからもさまざまな提案を対策本部にしているが、マスコミからもアピールしてもらえれば、より有意義な活動が出来る」
 「要請があれば出来る活動。
 危険地域から海上救出作戦の実施(そのための待機) --六甲アイランドの住民は液化石油ガスタンクの爆発の危険を感じているが、今の状態では非常時に救出できない。
 ヘリコプター護衛艦とヘリコプターによるスピード輸送。
 物資以外の人などの海上輸送。
 物資以外にも一般の人の輸送も可。
 六甲アイランドのような、埠頭に被害がある場合にも海上自衛隊なら問題ない。海上ルートが確保出来れば、一般車両が減り、地上の緊急輸送網が円滑に動く。海上自衛隊艦船の施設提供。
 ふろ、トイレなどの利用。
 一部宿泊。
 治療(船医による)。
 しかし現在は、要請がないので、これらの行動が起こせない状態。対策本部からの正式要求が出るようにアピール願いたい」
 このペーパーを私が目にしたのは、ずっと後のことである。
『大震災’95』より
大震災95 海上自衛隊