小松左京原作のSFでない幻のテレビドラマ発見!放送から47年を経て、初の動画配信

 

<HBC北海道放送制作 東芝日曜劇場「にっぽんのパパ」(1970年放送)>

小松左京の小説は、「日本沈没」を含め、映画、ドラマ、アニメと様々な形で映像化されましたが、関係者の間では、その映像作品の全てがSFと考えられてきました。
没後、角川文庫の小松左京全32作品を電子書籍化するにあたり、新たな解説作成のため遺品資料の調査をしたところ、1970年にHBC北海道放送制作で東芝日曜劇場の枠で放送された、小松左京の短編「木静かならんと欲すれど……」を原作としたドラマ「にっぽんのパパ」(脚本・岩間芳樹、出演・フランキー堺、八千草薫)のVTRがHBCにて保存されていることが判明しました。
原作「木静かならんと欲すれど……」は、小松左京自身とその家族をモデルとした一家が、ベッドタウンの都会的生活を捨て、突如廃村に引っ越し、サバイバル生活をするという話であり、ドラマ化された「にっぽんのパパ」では、HBC 制作ということで、雄大な北海道が舞台になっています。
小松左京原作の初期映像化作品であり、唯一のSFでない無いドラマ「にっぽんのパパ」は、大変貴重なものといえます。
今回、このドラマを小松左京の七回忌にあたり初めて動画配信することになりました。

ドラマ「にっぽんのパパ」(原作・小松左京、制作・北海道放送)

「にっぽんのパパ」©北海道放送

ビデオマーケット(日本再発見 地方コンテンツ特集)にて配信中。https://www.videomarket.jp/title/344019?ra=Filmography

 

<SFでない、唯一の小松左京原作映像作品>

小松左京は、1962年にSFマガジンでデビューして以来、「日本沈没」「復活の日」など多くのSF小説、また、SF以外にも歴史小説や落語をテーマにした小説など、延べ、長編19、中短編26、ショートショート199を書き上げました。
NHKのアニメ実写合成ドラマ「宇宙人ピピ」にはじまり、フジテレビのドラマ「ご先祖さまバンザイ」、NHKの人形劇「空中都008」、MBSのアニメ「小松左京アニメ劇場」、映画「復活の日」「日本沈没」「首都消失」など様々な形で映像化されましたが、映画、テレビを含め全てがSF作品と考えられていました。

<電子書籍化プロジェクトで発見された「にっぽんのパパ」>
かつて角川文庫として発刊された小松左京作品全32巻の電子書籍化プロジェクトが進められ、解説作成のために遺品資料の精査を行いました。
保存されていた大量の映画やドラマの脚本の中から、今回初電子書籍化された1970年発表の短編「木静かならんと欲すれど……」が原作の脚本が見つかり、この作品をドラマ化したHBC北海道放送に問合せたところ、当該作品の関連資料だけでなく、VTRそのものが保存されていることが判明しました。
「木静かならんと欲すれど……」を原作としたドラマ「にっぽんのパパ」は、現在判明している限り小松左京原作の唯一のSFでない映像作品です。
*原作となった「木静かならんと欲すれど……」は、電子書籍版角川文庫『青ひげと鬼』収録。

青ひげと鬼

 

<原作「木静かならんと欲すれど……」と北海道舞台のドラマ「ニッポンのパパ」>
「木静かならんと欲すれど……」は、1970年「問題小説」に掲載された作品です。
小松左京自身とその家族をモデルとした一家が、ベッドタウンの都会的生活を捨て、突如廃村に引っ越し、サバイバル生活をするという話で、混乱の戦中戦後の小松左京の実体験を活かし、リアルに架空のサバイバル生活を描いており、まったくSF的要素のない作品です。
この「木静かならんと欲すれど……」をドラマ化したのが東芝日曜劇場で放送された「にっぽんのパパ」。HBC(北海道放送)が制作し、1970年11月8日(日)に、JNN系列各局で全国放送されました。
脚本は、「水中花」(TBS)、「わたしは海」(NHK)など、多数の名作ドラマをてがけた岩間芳樹さん、出演はフランキー堺さんと八千草薫さんでした。
原作は、廃村での生活をコミカルタッチに描いていますが、ドラマは、厳しい自然の北海道を舞台に、より過酷なサバイバル生活が展開されています。
映画「アドベンチャー・ファミリー」などに先行する作品です。

<HBC北海道放送コメント>

「小松左京ライブラリー様からの連絡で、初めて弊社にこのような貴重なVTRが残っていることがわかりました。
再見しましたが、1970年当時のサラリーマンの憧れがほのぼのと描かれていて、とても楽しい作品でした。
フランキー堺さんがとてもいい味をだして「平凡」なサラリーマンを演じているほか、八千草薫さんの初々しい美しさが輝いている作品です」

 

<ビデオマーケット>

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