上野の森美術館で、2018年1月6日(土)より2月4日(日)まで「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」が開催されます。

44年ぶりに発見された、小松左京が一目ぼれした『復活の日』(1972年早川書房ハードカバー版)の表紙原画をはじめ、小松左京の肖像画、『果しなき流れの果に』『ゴルディアスの結び目』など、ゆかりのある作品が多数公開されます。

今回の展覧会では、日本を代表するイラストレーター・生賴範義先生(1935~2015)の遺した約3,000点以上の作品の中から選りすぐりの原画約250 点が東京で初めて一挙公開されます。
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『ゴジラ』シリーズの映画ポスター原画をはじめ、吉川 英治先生、平井和正先生など有名作家の書籍装画、商業広告、そして”画家” として描き続けた油彩画などを一堂に展示し生賴 範義先生の全貌が紹介されます。

生賴先生が手掛けた幻の大作「破壊される人間」の特別出展のほか、 平井和正先生の「幻魔大戦」で描いたアンドロイド”ベガ” をイラストレーターの寺田克也氏が再デザインし「シン・ゴジラ」等で知られる造形作家・竹谷隆之氏が立体化した立像の原型の展示も併せて行われます。

B2poster_r「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」

 

<小松左京が一目ぼれし、44年ぶりに見つかった「復活の日」表紙原画も公開!>
小松左京は、「日本沈没」「復活の日」「果しなき流れの果に」「首都消失」など、数多くの作品を発表しましたが、そのほとんどの本の表紙を描いたのが、一昨年10月に逝去された世界的なイラストレーター生賴範義先生です。

2015年、出版社の早川書房のもとで長く保管されていた生賴先生が描いた書籍の表紙原画がご家族のもとに返却され、その中には小松左京関連作品15点も含まれていました。
特に注目されるのは、ハードカバー版「復活の日」(1972年)の表紙原画です。
それは小松左京が一目見てほれ込み、以後作品の表紙を依頼するきっかけとなった絵でした。
「復活の日」は、1980年に角川書店により製作費25億円をかけ映画化されますが、その際に、海外スタッフとのイメージ統一のためのストリートボードを生賴先生が描き、映画ポスター、文庫本表紙含め、その後のキービジュアルも全て手掛けられました。

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<「復活の日」表紙原画 ©生賴範義>

 *「復活の日」の表紙詳細はこちら

小松左京は、生賴先生の「復活の日」の表紙を見た時の感動を次のように語っています。
それを手にした時、私は興奮のあまり、すぐ早川書房に、当時はまだ、南山宏さんがSFの責任者だったと思うが、電話してきいた。「あの絵、描いた人、日本の人? うそだろう? 外国のSF画家じゃないの?」  電話を切っても、いよいよ日本にも、迫力のある、プロのSF画家がでてきたぞ、と興奮さめやらず、本の腰帯をひきむしり、本のカバーをひろげ、すみからすみまで、もう一度なめるように見入ったものだった。 これ以来、生賴さんの絵には、とりつかれてしまった。  

「“ドカッ”と私の前にあらわれたプロSF画家」(『日本語版スターログ』・1979年)より

 

<生賴範義先生と小松左京>
小松左京は、1972年に、早川書房のハードカバー版「復活の日」の表紙を見た瞬間に、生賴範義先生の飛び抜けた才能にほれ込み、以降、自らの表紙を生賴先生に依頼するよう出版社に働きかけました。それは、早川書房だけでなく、角川文庫では、ほぼ全部、徳間書店では「首都消失」の文庫表紙と未完の遺作となった「虚無回廊」の表紙など小松左京作品でもっとも多くの表紙を手掛けていただきました。
小松左京の代表作である「日本沈没」においては、映画化の際、1973年公開版、2006年公開版のいずれも、生賴先生がポスターを描いています。
小松左京は、特に「ゴルディアスの結び目」の表紙に魅せられ、無理を言って原画を譲り受け、自宅に飾りました。
また、小松左京の同人誌「小松左京マガジン」の表紙用に描かれた肖像画も譲っていただき、それをお別れ会の席では遺影としました。

本展覧会では、小松左京が生賴先生から譲り受けた「ゴルディアスの結び目」と、この小松左京の肖像画が展示されます。

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■「生賴範義 展 THE ILLUSTRATOR」

■ 会 場 上野の森美術館

■会  期 2018年1月6日(土)~2月4日(日) 開催期間中無休

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