宮城県図書館にて6/27(金)まで

宮城県仙台市の宮城県図書館では、日本沈没の直筆原稿や創作メモ、また大震災’95の直筆原稿や関連資料などを展示しています。

作品や資料をデジタル化した小松左京アーカイブスを、ご自身のタブレット端末(iOS,Android)で利用できるサービスを行っています(展示品の詳細を手元で確認することができます)。

・小松左京デジタルアーカイブス『日本沈没』

詳細は、宮城県図書館ホームページで。

 

安政大地震の津波で流されながらも再び波に乗り戻って来たとされ、小松の家に代々伝わる掛け軸も今回初めて展示されています。

安政大地震の津波で流され、戻って来たとされる掛け軸  

津波から戻ったと伝わる掛け軸

 

小松左京の父方の先祖は、南房総の相浜(あいのはま)の網元でした。幕末に起きた安政大地震では屋敷ごと家財一切を津波にさらわれる被害を受けたと言われています。

 

この掛け軸は、いったんは屋敷と共に流されましたが、箱に入ったまま波に乗り戻って来たとされるもので、シミや汚れはその際に海水に浸かったためにできたと伝わっています。

 

 

一方、小松左京の母は、関東大震災で焼け出され、遠く離れた八王子の姉の家まで徒歩で避難しました。その際、見ず知らずの人におむすびの施しを受けるなどしたそうです。

それ以来、常に枕もとには、地震の際の割れ物などで足を怪我しないように足袋を用意し、火災に備えて、常にかめに水を溜めていました。

父からは津波災害の恐ろしさを、そして、母からは大都市での地震の恐ろしさを聞かされて育った小松左京にとって、震災に対する備えは日常的なものでした。

「日本沈没」や「大震災’95」といった小説やドキュメンタリーは、災害に備えることを家訓として育った小松左京が、「巨大な災害にどう立ち向かうべきか」を真摯に考えた作品だと言えます。