2015年7月25日より、戦争テーマの短編集『召集令状』や小松左京の代表作『ゴルでディアスの結び目』がKADOKAWAより電子書籍で配信されます。

ゴルディアスの結び目

本格SFの一つの到達点! 研ぎ澄まされた感性で迫る、胸うちふるえる壮大な宇宙のロマン。

岩だらけの禿山の頂上に建てられたアフドゥーム病院に、奇怪な「憑きもの」を宿した娘が収容されていた。神々しい可憐な顔立ちに反して、鋭い牙を持ち、頭頂部には円錐形の突起が見える。今は異臭が立ちこめた部屋で安らかに眠っているが、鉄の帯でベッドに縛りつけられている――。なぜ、この娘は妖しく変貌したのか? 精神分析医により「憑きもの」の原因追求が始められたが……。人類の果てしない旅、内なる宇宙をテーマにした本格SF。小松左京本人による「あとがき」も収録。

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結晶星団

星雲賞短編部門を受賞した表題作の他、宇宙の根源に迫るハードSF全4編を集めた短編集。

青白く燃える14個の恒星からなり、まるで空中に浮かぶ水晶のような大宇宙の奇蹟、結晶星団――! その中心部にはブラックホールともつかぬ謎の暗黒部分があった。だが、奇妙なことに、この部分には質量の増減があり、たった一度だけ赤い光を放ったことが観測された。太陽系からはるかに離れているこの結晶星団の周囲には多くの知的種族が住んでいる。彼らの間で神秘と呼ばれ禁忌とされている結晶星団に、今、全宇宙の中の最初の探索者として、太陽系から来たアイが挑もうとしている! ハードSFの白眉とされる表題作の他、全4編を収録。小松左京本人の手による昭和四十三年の大阪万博関連資料など、貴重な図版の入った解説つき。

 

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召集令状

小松左京が生涯追いかけたテーマ、戦争に真っ正面から取り組み、思いもよらない発想で綴った作品集。

同じ課の新入社員武井に、ある日、召集令状が届いた。「たちの悪いいたずらだ」と気にも止めずにいたのだが、次々と男子社員に令状が届きだした。そして、彼らはそろって無断欠勤をはじめて……!?(「召集令状」)。旧制中学の札つきが集まった同窓会は、いやがうえにも盛り上がり、男はひとり立ち上り軍歌を歌い出した。ところが誰もその歌を覚えていない。それどころか、かの大戦すら知らないというのだ……!?(「戦争はなかった」)。戦争体験者の著者が、大胆な発想と独自の視点で、コミカルにシニカルに綴る、今だからこそ読みたい中・短編8作。

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明日の明日の夢の果て

笑いとユーモアの中に、現代の矛盾を告発する傑作短編集!

寒気が訪れ雪が降り始めた。誰もいない林の中で、縄文期の老人が静かに息をひきとろうとしていた。その時老人は、奇妙な夢を見ていた。それは、ずっとずっと先の世の夢で、暮らしむきは今より少しはましになっていたようだった。その夢の中で、またその先の未来の夢の続きをみていると、さらに暮らしは楽になっていたようだったが――。明日こそは住みよい社会が来ると信じて、見果てぬ夢を追い続けた人間を待っていたものとは? 小松左京が京都大学の学生時代に発表した漫画の一部を始め、貴重な資料とともに、作品の深い理解を助ける詳細な解説を付した決定版。

 

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